桐鳳凰図屏風 狩野探幽筆 江戸時代想像上の生き物。羽のある生物の王とされる。その姿は、前は麒麟、後ろは鹿、首は蛇、背は亀、アゴは燕、クチバシは鶏に似ているとされている。虹色の五色絢爛な色なみで、声は五音を発するとされています。
像や絵などに造形化されるときは孔雀に似た形で造形されます。竹の実を食べ、桐の木にしか止まらないといわれています。そのため、「鳳凰と桐」というのはよく描かれる画題でもあります。
「鳳」はオス、「凰」はメスを意味して通常は雄雌で一対のため、夫婦円満の象徴でもある。メスの方が尻尾がやや上を向いているらしい。鳳凰といえば、平等院鳳凰堂を思い出すが、その屋根の上に据えられている鳳凰は、形に全く違いがないため、雄雌の区別がない。ここのはちょっと例外である。
西洋の霊鳥フェニックスとよく混同されがちだが、全くの別物である。フェニックスのルーツはエジプトにあり、形態は猛禽類(鷲や鷹などの肉食の鳥)に近い。対して鳳凰は長い首、尾羽など孔雀に近い見た目をしており、そのルーツはインドにある。それ以上に、鳳凰は雌雄の区別があり卵も産むのに対し、フェニックスは雄のみであるとされているところに大きな違いがある。